燃料の補給とビルジポンプ使用には細心の注意を・・・
最近、燃料給油の際の「燃料こぼし」や、ビルジの海面排出で、ハーバー内の海面汚染が頻発しました。そのたびに口頭でも注意するようにしているのですが、これをきっかけに、お客様に十分な注意をお願いする次第です。
「ポリタンから燃料を補給する際、誤ってこぼしてしまうケースが頻発しています。
特にクルーザーの場合、給油口がデッキ面にあり、通常のポリタン内蔵ノズルでは給油口に届きません(届く前に出てしまう・・写真上)。ノズルに延長ホースを取り付けて使用するか、めんどうでも手動ポンプを使用して給油してください(写真中、下)。
また、燃料計がキャビン内にある場合、目盛りを見ながら給油することができないため、誤ってオーバーフローさせてしまうこともあり、この場合は必ず二人作業で行うようにしてください。」
「ビルジに燃料やオイルが混じっている場合、絶対にビルジポンプを作動させてはいけません。燃料やオイルはウエス等で吸着させ処分してください。ビルジポンプの使用は雨水や海水がたまった場合のみ作動させてください。」
★海中へのビルジ、油等の排出について◆
平成19年1月1日から「海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律施行令」の改正により、船舶からの油の排出基準が変更となりました。、すべての船舶からのビルジ、油等の排出禁止となります。
概要は、タンカー以外の船舶で総トン数100トン未満の小型漁船・プレジャーボートからのビルジ排出基準が改正され、ビルジ等の排出防止設備(油水分離器)を備えていない船舶からはビルジが排出できなくなるというものです。(ビルジ:機関室等に溜まった油と水が混ざり合ったもの)これにより、マリーナに保管されているプレジャーボートもむやみに海中へビルジ等を排出できなくなりましたので、利用者の皆様方も法令を遵守いただきますようお願いいたします。
※違反した場合、一千万円以下の罰金(過失は五百万円以下)となりますのでご注意をお願い申し上げます。